騙す目的で道義に反する商行為の総称を”悪徳商法”といいます。
人生の貴重な時間を蝕み、心に深く汚点を刻むのが悪徳商法です。その手口は多種多様で、日々新手の悪徳商法が生まれ、被害者を増やしています。
世の中には真っ当なビジネスとダークなビジネスがあります。本来、商売の根源である信用や信頼、感謝の気持ちや愛は、悪徳商法にはありません。
残念ながら裏ビジネスが横行する傾向にあり、危機管理・リスクマネジメントとして悪徳商法と向き合わなくてはなりません。
悪徳商法は個人をターゲットにしたものがほとんどでしたが、最近では企業をターゲットにしたものも増える傾向にあります。
恐怖心をあおったり、自尊心をくすぐったり、欲望に付け込んだり、不要なモノをあたかもお得であるかのような錯覚に陥らせたりと、手口巧みに騙しにかかります。
おとり広告で”当たり”を引かせて、景品を渡すには○○の契約が条件です、と本末転倒な展開に持っていくケースは、相変わらず商業施設やパブリックスペースで堂々行われています。
街角ではお年寄りをターゲットに1,000円程度の粗品で吊って、暴利商品を連鎖販売させる手口も相変わらず絶えません。先にモノをもらうと、後で断りにくい心理を利用した悪行です。
2005年11月に発覚した耐震強度偽造も、安全を偽って販売したわけですから紛れもない悪徳商法です。これに関連して耐震性無料診断を名目に、悪質な住宅リフォーム業者も急増しています。
インターネットジャーナリストが自らワンクリック詐欺を仕組み、その傍らマスコミを通じてワンクリック詐欺に気をつけるよう呼びかけていた事件もありました。裏では悪事を行いながら、平然と悪い奴らには気をつけてね。などと裏からも表からもお金が入る仕組みを実行していたのです。ある意味賢いとも思いますが、人として犯してはいけない領域の世界で生きていたわけです。
有名な企業の関連会社がブランドの安心感を利用して、悪徳商法に加担しているケースもあります。
悪徳商法に掛かった人のリストは”カモ名簿”と呼ばれ、裏社会に流失し悪徳業者の間で回し使いされます。名簿マーケットの中で、最も高額で売買される名簿のひとつが”カモ名簿”だそうです。
これが世の中の現実です。魔の手は日常生活のいたるところに伸ばされています。
悪徳商法の常套手段は、こちらを褒めたり、脅したり、心理的に揺さぶりをかけ、先着○名様までや、短い申し込み期間のみの特典付き、特別に選ばれたあなたのみ優遇、特別金額、このチャンスを逃すと今後二度とないなど、即決を促し考える時間を与えません。
引っかからないための最大の防御策は、悪徳商法の手口を予備知識として学ぶことです。このように、私たちの生活に危機管理・リスクマネジメントは切っても切れない関係なのです。