お客様の信頼を失うことは、企業における最大のリスクです。
企業が最も重要視するべき危機管理・リスクマネジメントは顧客対応についてです。
顧客トラブルから社長が辞任に追いやられたり、会社が倒産した事例はあまりにも多いです。
企業(店舗)運営の中で顧客トラブルはあってはならないことですが、神様でもなければパーフェクトな運営はありません。
もしもトラブルを起こしてしまった場合は、誠心誠意の謝罪をし、できる限りの対応を考えます。
顧客トラブル対応をおろそかにすると信頼は地に落ち、お客様からは不審な目で見られ続けることになります。
クレームが起きない環境をつくることが一番ですが、もしも起こしてしまった場合のために、最善を尽くして対応するルールをつくることです。
危機管理能力の優れた企業は、問題が発生する前に手を打ちますし、トラブルが発生した場合も対処は迅速です。
| 主な顧客トラブル(クレーム)の例 |
|---|
| ・商品の欠陥(不良品、誤品、欠品、色の違い、異物混入など) ・納期の遅れ ・現金の支払いミス ・サービスの不満足 ・電話対応、言葉使い |
実際に起こるトラブルは内容の幅も深さも様々で、対応も多種多様となります。
ときにはお客様の勘違いや、お客を装った悪意の者が難癖をつけてくる場合もあります。そのような場合の対応策もあらかじめ講じておくことが望ましいです。
顧客トラブルのマニュアルを作成することにより、トラブルが起こりにくい体質を作り、起きてしまった場合の対策、二度と起こさないためのルール化を考えます。
これらはコンプライアンスの基本です。
かつては企業の都合の悪い情報を伏せて、不祥事を隠し通す風習もありましたが、社会の情報化とともに嘘をごまかしきれなくなりました。嘘をついたことで致命傷を負った企業が幾多もあることは周知の事実です。
徹底的に情報公開する社内文化をつくり、監視・監査機能を備えることが望ましいです。これらは企業規模が大きくなるほどできにくい構造があり、大手企業が瞬く間に崩れていくアキレス腱でもあります。
| 昨今の大きな顧客トラブル | |
|---|---|
| 2000年 | 大手乳製品会社による集団食中毒事件 |
| 2000年 | 大手自動車会社によるクレーム隠し |
| 2004年 | 大手インターネットプロバイダー450万人顧客情報流出 |
| 2005年 | 鉄道会社の脱線事故 (100名以上の死者) |
| 2005年 | リフォーム会社による悪質詐欺 |
| 2005年 | 建物耐震強度偽造事件 |
| 2006年 | 大手消費者金融による強引な取立て |